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半導体エンジニアになるには?仕事内容・年収・進路の選び方まで分かりやすく解説

みらいの学び
公開日:2026年2月7日 更新日:2026年2月7日
半導体エンジニアになるには?仕事内容・年収・進路の選び方まで分かりやすく解説

ものづくりが好きなお子さまであれば、将来の進路のひとつとして、半導体エンジニアを考えてみるのもよいでしょう。

半導体エンジニアは、近年需要が高まっている「ものづくり」のプロです。

身の回りの電子機器に欠かせない半導体を開発し、社会を支えています。

この記事では、半導体エンジニアの仕事内容に加え、年収や進路の選び方についても分かりやすく解説します。

仕事の魅力を知り、将来を考えるヒントにしてみてください。

もくじ

    半導体エンジニアとは?半導体づくりのプロ

    半導体エンジニアとは、半導体に関する業務に携わる技術者のことです。
    ここでは、半導体エンジニアの仕事内容などについて見ていきましょう。

    半導体エンジニアの仕事内容

    半導体とは、電気を通す「導体」と、電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質です。
    電圧や光、熱の刺激が加わるといった特定の条件下で電気を通したり、通さなかったりする性質を持っています。
    電気の流れを精密にコントロールし、計算や記憶、機器の制御などを行うために使われています。

    代表的な素材にはシリコンがあります。

    半導体に関する業務には、半導体の設計や開発、製造、品質管理などが挙げられます。

    家電や通信機器などに使われる半導体を開発するため、集積回路の設計や品質チェックなど、専門的な知識とスキルを活かして業務に取り組んでいます。

    半導体が使われている場面

    現代社会ではさまざまな場面で半導体が使われており、人々の生活を支えています。

    たとえば、パソコンやスマートフォン、ゲーム機、テレビといった電化製品の制御に使われているほか、自動車のバッテリーや車載カメラなどにも活用され、安全性の向上に貢献しています。
    医療現場では、CTスキャンやヘルスケア機器などに使用されています。

    このように、半導体は多くの分野で活躍しており、今では欠かせない存在になっていると言えるでしょう。

    半導体エンジニアの年収・基本データ

    厚生労働省のデータによると、半導体エンジニア全体の平均年収は約755万円で、日本の平均年収と比べて約300万円高い水準です。

    高度な専門知識やスキルが求められる分、経験や技術力が給与に反映されやすく、全体的に年収が高い傾向にある職種と言えるでしょう。

    参照元:job tag国税庁

    半導体エンジニアになるには?職種の違いを知ろう

    半導体エンジニアと言っても、さまざまな役割があります。
    ここでは、半導体エンジニアの役割や職種の違いについてまとめました。

    設計・製造・プロセス・品質の役割

    では、エンジニアの役割別に解説していきましょう。

    • 設計エンジニア

    設計エンジニアは、半導体の中に入る集積回路を考え、形にしていく役割です。
    集積回路とは、抵抗やコンデンサ、トランジスタなどの電子部品を、米粒ほどの小さなチップの中にぎゅっと詰め込んだもの。

    エンジニアは、回路の動きを考えながら配置を決め、チップ上にどのようなパターンで並べるかを図面として作成していきます。

    • 製造エンジニア

    製造エンジニアは、工場の製造ラインが安定して動き続けるように管理・改善を行う役割を担っています。
    設備のトラブル対応や作業手順の見直し、生産効率の向上などを通して、安定して半導体を量産できる体制を整えます。

    • プロセスエンジニア

    プロセスエンジニアは、半導体を作る工程そのものを設計し、最適な条件を見つける役割です。

    生産効率の改善やコスト低減も意識しながら、量産に適した製造プロセスを構築。
    成膜の温度や露光時間、薬品の濃さなど各工程の条件を細かく調整し、品質を保ちつつ、より細かく高性能な半導体の実現を目指します。

    • 品質エンジニア

    品質エンジニアは、完成した半導体の性能や信頼性を検査し、製品の品質を守る役割を担います。

    シミュレーションによる性能評価や不良の原因分析、再発防止策の検討などを通して、問題のない製品だけを出荷できるよう管理します。
    安心して使用できる半導体を市場に届けるために、外せない存在と言えるでしょう。

    職種によって違う働き方(工場/研究/開発など)

    半導体エンジニアは、担当する職種によって働く場所や働き方が大きく異なります。
    ここでは、工場・研究所・開発部門など、それぞれの代表的な働き方について紹介します。

    • 工場で働くケース

    プロセスエンジニアや製造エンジニアは、半導体工場やその近くの事業所で勤務することが多く、生産ラインの安定稼働を支える役割を担います。

    工場は24時間稼働しているため、昼勤・夜勤のシフト制や、トラブル時に呼び出されるオンコール対応が発生する場合もあります。
    クリーンルーム内でクリーンスーツを着用し、清浄な環境の中で作業を行う点も特徴です。

    • 研究所で働くケース

    研究開発やデバイス研究に携わるエンジニアは、企業の研究所や大学、公的研究機関のラボで勤務することが多くなります。
    フレックスタイム制や裁量労働制が導入されている職場も多く、比較的自由な時間管理で働ける点が特徴です。

    論文調査やシミュレーション、試作、評価といった実験とデスクワークを繰り返しながら、新しい技術や材料の研究を進め、学会発表や特許出願に関わることもあります。

    • オフィスで働くケース

    回路設計やレイアウト設計、製品企画に関わるエンジニアは、本社や開発センターなどのオフィス勤務が中心となり、パソコン上で設計ツールを使った作業を行います。

    勤務時間は一般的な日勤が多く、工場勤務と比べると夜勤は少なめ。
    ただし、量産の立ち上げ前後やトラブル発生時には、工場への出張や顧客先での対応を行うこともあります。

    半導体エンジニアになるには?進路と必要な準備

    ここでは、半導体エンジニアを目指すための進路や、学生のうちにしておきたい準備について紹介します。
    どのような流れで半導体エンジニアになるのか、順を追って見ていきましょう。

    半導体エンジニアへの一般的な進路

    半導体エンジニアになるためには、電気電子工学や情報工学、物理、化学などの専門知識が求められます。
    大学や高専、専門学校でこれらの分野を学び、半導体の基礎理論や回路、材料、製造技術について理解を深めるのが一般的なルートです。

    卒業後は、半導体メーカーやIT企業などに就職し、設計、製造、プロセス、評価といった実務を通じて経験を積んでいきます。
    実際の現場で装置の扱いや解析手法を学びながら、少しずつ専門性を高めていくことが、半導体エンジニアとして成長するための基本的な道筋となります。

    高校・高専・大学ルートの違いと選び方

    半導体エンジニアを目指す進路には、高校・高専・大学の3つのルートがあります。

    高校卒業後に就職する場合は、製造オペレーターや保全など現場寄りの職種からスタートし、実務経験を積みながらスキルアップしていく道が一般的です。

    高専は中学卒業後から5年一貫で専門教育を受けられ、電気・電子・情報などの実験や実習が多く、設計や開発職に進む人も多い実践的な進路です。

    大学では電気電子工学や物理、材料工学などを体系的に学び、研究職や高度な開発職を目指しやすく、大学院進学によってさらに専門性やキャリアの幅が広がります。

    早く現場で働きたいなら高校・高専、専門性を深め将来の選択肢を広げたいなら大学というように、自分の将来像に合わせて進路を選ぶことが大切と言えるでしょう。

    小学生のうちに進路を決める必要はある?

    小学生の段階で、半導体エンジニアなど将来の職業や進路を具体的に決める必要はありません。
    大切なのは、さまざまなことに興味を持ち、多様な経験を通して「好き」「得意」を見つけていくことです。

    将来の選択肢を広げるためにも、理科や算数に親しんだり、自分で考えて行動する力を身につけたりすることが、今の時期の大切な準備になります。

    半導体エンジニアになるには?小学生からの伸ばし方

    半導体エンジニアに向いている性格や特徴を知りながら、小学生のうちからどのような力を伸ばしていけばよいのかを見ていきましょう。
    ここでは、大切にしたい資質や学びのポイントについても分かりやすく紹介します。

    半導体エンジニアに向いている子の特徴

    まず、ものづくりが好きなことが挙げられるでしょう。

    半導体エンジニアは、ナノ単位の精度が求められる非常に繊細なものづくりに携わる仕事。
    微細な加工条件を何度も調整しながら、より良い製品を作り上げていく過程そのものを楽しめる人、完成までのプロセスにやりがいを感じられる人は、半導体エンジニアに向いていると言えるでしょう。

    また、探究心を持っているお子さまも向いていると考えられます。
    半導体技術は常に進化しており、常に自身の知識をアップデートする必要があります。
    そのため、「なぜそうなるのか」「どうすれば実現できるのか」を突きつめて考える探究心が重要です。
    工程の意味や現象の原理を理解しようとする知的好奇心、トラブルを改善のヒントと捉えて原因を追究できる姿勢が大きな強みとなります。

    探究心や好奇心を伸ばすには、工場見学もよいでしょう。以下の記事を参考にしてみてください。
    小学生にとって工場見学はいいことづくめ!参加しておきたい魅力満載の工場11選

    理系が得意でなくても大切にしたい素質

    半導体エンジニアは、「粘り強さ」「コミュニケーション力」も大切です。

    ナノメートル単位の精度が求められる仕事では、細かいミスを見逃さず、地道な作業を根気よく続ける粘り強さが求められます。
    また、設計・製造・検査など多くの部門と協力して進めるため、自分の考えを分かりやすく伝え、相手の意見を理解するコミュニケーション力も重宝されるでしょう。

    理系が得意でなくても、これらの力を伸ばすことで適性は十分に高まります。

    コミュニケーション力や粘り強さを育むには、直接体験もおすすめです!
    直接体験で生きる力を身につけよう!体験が大切な理由とおすすめの体験を詳しく解説!

    家庭で伸ばせる力(観察・工作・考える力)

    さまざまな工夫をすることで、お子さまが持つ力を家庭でも伸ばすことができます。

    観察力や考える力を育てるには、お子さまに質問をしてみること。
    たとえば、「カボチャはどのように育つの?」と問いかけてみましょう。
    子どもは質問に答えようとして、自分なりに対象物を調べたりよく見たりしながら考えるようになります。
    この積み重ねが、物事を注意深く観察し、理由を考える力を自然と伸ばしていきます。

    普段行かない場所へ連れて行き、「何が楽しかった?なぜそう思ったの?」と尋ねてみるのもおすすめ。
    感じたことを自分の言葉で説明することで、観察力や考える力がさらに深まっていくでしょう。

    また、工作もお子さまの持つ能力を高めてくれます。
    指先を使うことで脳が刺激され、集中力や忍耐力の発達にもつながっていきますよ。

    考える力や集中力など、お子さまの多彩な能力を伸ばすには、知育アプリやカードゲームもぜひ試してみてください。
    【学年別】小学生の知育クリスマスプレゼント17選!楽しく選べるおもちゃガイド
    遊びながら学ぶゲームとは?小学生向け無料アプリ&知育カードゲームおすすめ19選

    半導体について学べる書籍紹介

    半導体について学べる書籍を紹介します。

    『半導体がわかる2025』

    半導体の基本から製造プロセス、発明の歴史などを分かりやすく解説した超入門書。
    イラストや図解が多く掲載されており、漢字にもふりがながふってあるので、小学生のお子さまでも半導体について楽しみながら理解できます。
    半導体を学べる学校も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

    半導体がわかる2025 (毎日ムック)』 

    半導体エンジニアはきつい仕事?将来性は大丈夫なの?

    半導体エンジニアは、「仕事がきつそう」「大変そう」といいイメージを持たれやすい職種です。
    ここでは、そう言われる理由に合わせて、将来性についてもわかりやすく解説していきます。

    半導体エンジニアが「きつい」と言われる背景

    「きつい」と言われる背景には、いくつかの理由があります。

    まず、工場内ではゴミやホコリの混入を防ぐため、制服や身だしなみに関するルールが非常に厳しいことが挙げられるでしょう。
    前職で服装が比較的自由だった人は、これを窮屈に感じるかもしれません。

    また、製品を大量に生産する現場では生産ノルマが設定されることがあり、達成へのプレッシャーが大きな負担となる場合も。

    そのほか、24時間稼働の工場では夜勤がある職場も多く生活リズムが乱れやすい、半導体市場の拡大により人手不足が続き、1人あたりの業務量が増えているといった点も、きついと言われる理由だと考えられます。

    半導体エンジニアの需要が伸びる理由

    半導体エンジニアの需要は、日本でも世界でも今後さらに高まると見込まれています。

    その理由として、スマートフォンやパソコン、タブレット端末などの普及に伴い、身の回りの機器に使われる半導体の数が年々増加しているからです。

    さらに、AIやデータセンターの拡大により高性能な半導体の開発が進んでいるうえ、電気を効率よく制御する「パワー半導体」の需要も、電気自動車や再生可能エネルギーの普及により急増しています。

    こうした幅広い分野での利用拡大が、半導体エンジニアの高い需要につながっていると言えるでしょう。

    半導体エンジニアの年収の目安と差が出るポイント

    半導体エンジニアの平均年収は約755万円とされており、日本の平均年収と比べても高い水準にあります。

    年収に差が出るポイントのひとつが、資格取得によるスキルの証明です。
    半導体製品製造技能士などの資格を持つことで業務の幅が広がり、評価や手当につながる場合があります。

    そのほか、電気自動車やAI、5Gといった成長分野で経験を積むことも重要なポイント。
    需要が高い分野ほど専門人材は高く評価されやすく、自身の市場価値を高めることで将来的な年収アップが期待できます。

    参照元:job tag国税庁

    まとめ|半導体エンジニアになるには、ものづくり体験が役に立つ

    半導体エンジニアは、半導体の設計や製造、検査などに携わるものづくりのプロフェッショナルです。
    そのため、ものづくりが好きなお子さまに向いている職業と言えるでしょう。
    専門的な知識や技術が求められる分、比較的年収が高い点も魅力です。

    半導体は人々の身の回りにある多くの製品に使われており、社会を支える重要な存在でもあります。
    理系が得意でなくても活かせる力は多く、興味や得意を伸ばすことで将来の選択肢に入れることは十分に可能です。

    小学生のうちから進路を決める必要はありませんが、さまざまな体験を通して好奇心や考える力を育て、ぜひお子さまに合った進路を見つけてあげてください。

    ほかのエンジニアについての紹介記事もあります。ぜひ、以下の記事もチェックしてみてください。
    エンジニアってどんな仕事?向いている人や小学生の今からできることも紹介!

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